[本]ニーチェ 訳・氷上英廣『ツァラトゥストラはこう語った』
ツァラトゥストラはこう言った 上 岩波文庫 青 639-2
ニーチェ / / 岩波書店
超有名な哲学書。
『ツァラトゥストラはかく語りき』とは違って、注釈をすべて排してそれなりに分かりやすい文章になっているそうです。『かく語りき』の方は読んだことありませんが。
とにかく疲れる!
この本を自分のなかでまとめようとすると、有名な「神は死んだ」「超人」「永劫回帰」にしか落ち着かない。つかみどころがないというか、狂気にあふれすぎて自分のなかでまったく消化できなかった。哲学書というより文学の印象が強かった。表現は面白いし、熱意は尋常ではなくすさまじいものを感じるけど、自分のなかに固定するにはあまりにも難しすぎる。だけどその「難しさ」自体が目的なのかもしれない。
けっきょくキリスト教的善悪観はもはや無効だし、どんな価値背景も持たない人間は、「創造的意志」をもって人を克服し、「超人」にならなければならない。もう一度人生を繰り返したいと思える瞬間を作り出すことが目的だ。そこには途方もない覚悟がいるのだ。
とりあえず、これだけは自分の血肉としておこう。
ニーチェ / / 岩波書店
超有名な哲学書。
『ツァラトゥストラはかく語りき』とは違って、注釈をすべて排してそれなりに分かりやすい文章になっているそうです。『かく語りき』の方は読んだことありませんが。
とにかく疲れる!
この本を自分のなかでまとめようとすると、有名な「神は死んだ」「超人」「永劫回帰」にしか落ち着かない。つかみどころがないというか、狂気にあふれすぎて自分のなかでまったく消化できなかった。哲学書というより文学の印象が強かった。表現は面白いし、熱意は尋常ではなくすさまじいものを感じるけど、自分のなかに固定するにはあまりにも難しすぎる。だけどその「難しさ」自体が目的なのかもしれない。
けっきょくキリスト教的善悪観はもはや無効だし、どんな価値背景も持たない人間は、「創造的意志」をもって人を克服し、「超人」にならなければならない。もう一度人生を繰り返したいと思える瞬間を作り出すことが目的だ。そこには途方もない覚悟がいるのだ。
とりあえず、これだけは自分の血肉としておこう。
by kiku_sada | 2007-01-21 01:08 | 本