「痴人の愛」谷崎潤一郎
痴人の愛
谷崎 潤一郎 / / 新潮社
ISBN : 410100501X
谷崎潤一郎の代表作。
だけあってテンポよく面白く読めた。
畢竟、小説というのは文体な気がするので僕にとっては小説らしい小説。
読みやすかったです。
あんまりまどろっこしい表現しないんですよね。
むしろラノベに近い気がしなくもない。
見よ、マゾヒズムの極限を!ってな感じ。
けっきょく男って女に踏みにじられたいんだよなー。
妖婦ナオミに翻弄されるジョージに対して相当な感情移入をしてしまった。
わたしの怖さが分かったかッというナオミに対してただ平伏するしかないのであった。
# by kiku_sada | 2007-09-07 15:24 | 本